リードタイム短縮
ショックアブソーバ生産工場を訪問した。ショックアブソーバは、バイク、自転車、航空機などに用いられ衝撃を緩衝する装置である。ショックアブソーバの生産工程は金属加工など40から50工程と長く、製造リードタイムも2ヶ月かかっていた。この工場の工程のデータを収集して生産計画スケジューラAsprovaで実データを登録してスケジュールしてみた。データの登録にはこの会社の方々のご協力を得た。そして見事、40から50工程の長い工程が生産スケジュールされ、生産計画スケジューラ上にガントチャートに表示された。見栄えが非常によい。工場の方々もご満足な様子だ。40から50工程と工程が長いと人間の勘ではなかなか生産スケジュールを明確にすることは難しいが、生産計画スケジューラを使えばいとも簡単に生産スケジュールが計算されグラフィカルに結果が表示される。
そして、結果を見ていくとすごいことに驚く。生産計画スケジューラのガントチャート上で、生産リードタイムが2週間となっている。「えっ、そんなバカな」と担当者の方。でも、ガントチャートをしばらく詳細にながめていると「やはりこれはほんとうだ。2週間で作れる!」とつぶやいた。生産リードタイムが四分の一になったのだ。私も驚いた。「でも、工場長にはいえないなあ。だって今まで何をやっていたんだ、と叱られちゃうよ」とのこと。
実際、現場も今まで製造リードタイム2ヶ月で作っていたものを、「生産計画スケジューラが出力した作業指示に従って2週間で作れ。」と言われたら戸惑うかもしれない。ものの移動の仕方など現場も見直さなければいけないだろう。私は「そのようなときは、生産計画スケジューラのパラメータをチューニングして、製造リードタイムを段階的に短くしていくこともできますよ」とお話した。生産スケジューラのガントチャートを見ながら、「おお、これでその日暮らしから脱却できる。その日暮らしはもうやめようよ」と担当者が言った。そうかこのような一流企業でもその日暮らしな生産現場が多いのだなと認識を新たにした。
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