プラスチック成型工場の生産スケジューリング・・・金型の生産スケジュールを実現
プラスチック成型を行っている工場を訪問した。金型のスケジュールを管理する必要があり生産スケジュールが複雑になる。これに加えて、最近ではプラスチック成型をしたあとに組立てが入るなどで、生産スケジュールがより複雑になってきている。これらの課題を解決したいといことである。また、お客様の自動車メーカーは部品サプライヤーの半減策を発表しており、自動車メーカーにカイゼン活動の結果をアピールする必要があった。このアピールに失敗したら取引停止だ。
私がデモンストレーションを行っているとD社社長が「もういい。生産スケジューラ導入の方向性は決めた。E君が担当して進めてくれ」ということだ。生産スケジューラ導入を決めていただいたポイントは、プラスチック成型機と金型の生産スケジュールが同時に立てられることと、組立工程の生産スケジュールも同時に立てられる点だ。しかも、生産スケジューラのカスタマイズ無しですぐに実現できる点が評価された。私は「まずうまく動くかどうかプロトタイプを試してみましよう」と言い、私はE担当者といっしょになってプロトタイプを作成した。あとは担当者が自力で生産スケジューラを立上げた。この担当者はかなり優秀だ。生産スケジューラは短期間で成功裏に立ち上がった。生産スケジューラの標準機能の範囲内で無理をせず立ち上げる方針であったことが、生産スケジューラ短期立上げ成功のポイントだ。
稼動後、再度この会社を訪問した。生産スケジューラは順調に動いていた。帰りがけに、課長が私を駅まで車で送ってくれた。その途中、課長は私に「高橋さん。生産スケジューラのおかげで、部品メーカー半減策も切り抜けて生き残ることができました。受注は逆に伸びています。ありがとうございます。しかし、この忙しい時期はいいんです。放っておいても儲かります。だけど、これで需要が低下したときにどうなるかです。需要が低下したときに、製造現場の作業者は忙しいふりをするのです。生産スケジューラがあれば、どのくらい忙しいかが論理的に解ります。暇なら余計なものを生産しないで、会社の草取りでもしてもらったほうがいいのです。」と話した。
社長の決断即決もすごいが、課長が経営視点でそこまで先を見通しているとは! さらに感銘した次第である。 生き残るはずです!
written by 高橋邦芳@生産スケジューラ Asprova
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