半導体工場の生産スケジューリング・・・スループット最大化

半導体メーカーの社長から呼び出されて訪問した。この会社は半導体の後工程を行ってる。マーケットは好調でオーダが殺到している状態だ。生産管理担当者のところには、お客様の担当者が自社のオーダがちゃんと納入れされるのかどうかのチェックのために打ち合わせに日参する。お客様の担当者はこの工場の近くのビジネスホテルにずっと泊まりらしい。生産管理する側も、より多くのオーダをこなすために必死だ。家に帰っても、土日でも携帯電話でいつでも連絡は受ける体制だ。

会社を訪問すると社長以下、担当者が私たちを待ち構えていた。すでに、社長が生産スケジューラの無料体験版をインストールして動きをチェックしていた。頭脳明晰な社長だ。社員の方々も非常に優秀かつ、IT・生産管理とも高いノウハウと経験をもっていた。私はまず生産スケジューラを一通り説明した。社長は「この生産スケジューラは生産管理担当者のよいおもちゃになればいいと思っている。」お客の納期と工場での完成が見えるようになれば、担当者の仕事もずいぶん楽になる。さらに社長は言った。「在庫削減とかリードタイム短縮よりも、スループットの増大が最大の課題だ。」 現有の資源でどこまで生産額を増大できるか生産スケジューラを活用して限界への挑戦だ。

導入コンサルテーションは最小限にして生産スケジューラを立ち上げることとなった。しかも、導入プロジェクトの期間は4ヶ月と短い。外部の導入コンサルテーションをほとんど受けずに、この立上げ期間は短すぎると私は思ったが、果たして、導入は予定通り進んだ。この短期導入成功は、先見性のある社長、ITと生産管理生産スケジューラの経験のある優秀な社員によるものと感心した。

業務開始後、再度訪問した。社長は「生産スケジューラの導入より、12人の作業者を減らせることがわかった。これで、年間4000万円以上のコストダウンであり、一年で生産スケジューラ導入コストの元は取れた」とのこと。実際、12名の作業者を減らすかどうかは別にして、工場の現場に大きな余裕ができたことになる。また生産管理担当者の仕事も見違えるように楽になった。このように、すんなりとプロジェクトを進め、実際の効果もあっさりと出すところに再度感心した次第である。

written by 高橋邦芳@生産スケジューラAsprova

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