不況時代の生産スケジューラ

不況時代には、生産ラインでも、逆転の発想が不可欠です。生産スケジューラも、好景気時の利用方法いかに、多くのオーダを効率よく生産するかに対応する利用法にかえて、不況時には、現在生産量を製造するために、どれだけの製造装置・生産員が必要なのか、また、現在の生産資源であれば、稼働日をどの程度にすればよいかなどをシュミレートします。APSといあれる、まさしく文字通りの先進的スケジューリングシステム Advanced planning schedulingでは、複数の製造パラメータによるスケジュール結果を時間の単位とけ直接原価の単位でシュミレーションするとこができます。
より、安い原価で、納期等をまもりつつ計算することができるわけです。また、こうした金融ショックの環境では、資金の確保が滞る場合も想定されます。したがって、キャッシュフローという意味では、自社ラインでの生産スケジュールだけでなく、それらに必要な資材手配をぎりぎりまで、のばすことにより、製品ベースでの自社の入金と購買先への支払いという出金のキャッシュフローの改善を実現することも可能です。
 これまでの取引先とのビジネスが停滞する中で、新しい取引先とのビジネスを確立する上でも、生産スケジューラは威力を発揮します。発注元からすれば、いくつもの発注先候補がある中で、コストと品質はもちろん、自社製品の製造でもぎりぎりまで、資材手配をまたせたいのが、本音です。したがって、発注して時にまちがいのない納期で資材が納品されることが必須条件となります。よって、生産スケジューラで自社ラインがキチンと管理され運営されている製造業、正確な納期回答ができる企業、発注の変更に対応できる購買先が、優先されます。
 上記のような現実をみますと、不況=生産量が減少=生産スケジューラが不要と発想される製造業は、その企業自体がマーケットに不要ということになります。さらにいえば、現在設備投資を抑えている企業も、景気回復時を見越して先行投資のタイミングがきます。こうして前向きに意味でも、生産スケジューラは、将来計画・能力を算定できるという機能から重宝されています。

 

written by 藤井 賢一郎@生産スケジューラAsprova

2009年2月19日 18:28 | 営業よもやま話| コメント(0)

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