アジアを渡り歩いたIT屋が教える アジア進出を成功させるレクチャー

11 OKY(おまえが来てやってみろ)の傾向と対策(1)

2016.03.25

中国での工場経営を順調に進めているかのように見えたコボリさん。今日は珍しく、顔を真っ赤にしてフジイさんのオフィスに現われました。

コボリ
まったくもう! 本社の経営企画室も情報システム部門も言いたいことばっかり言うから、あきれちゃいますよ。『もっと稼働率上がらないの?』とか、『なぜ人材がこんなに辞めちゃうんだ?』とか、『システム利用者のレベルが低すぎる!』とか。『だったら、お前がこっちに来てやってみろよ!』って言いたくなりました

おっ、出た! OKY!!
フジイ
コボリ
なんですか、そりゃ。OKYって

いまコボリさんが言った『お前が』『来て』『やってみろ』の頭文字から『OKY』。海外に駐在するビジネスマンの間では、昔からよく使われていた表現なんです
フジイ
コボリ
ああ、他の人もそうなんですね。やっぱり、やっぱりな・・・・・・

海外に駐在するのならば、無縁ではいられない一言ですね
フジイ
コボリ
それにしても、本社の人間はどうして現地の大変さがわからないのでしょうか。年に何度かは、視察に来ているはずなのですが・・・・・・

視察といってもせいぜい1週間、観光気分で滞在するくらいですよね。その程度で、わかったような気をされるのも癪でしょう?
フジイ
コボリ
ごもっともです。でも、本社に実情を伝えたとしても『現地の社員がきちんとやっていないから』と言われてしまうでしょうし、にっちもさっちもいきません

そのような状態になって、しだいに現地の問題を本社に伝えなくなり、挙句の果てには、数年間の海外駐在を我慢すればいいとなってしまった方々をたくさん見てきました
フジイ
コボリ
私は、そうなりたくありません。なにか、対処法はないんですか?

そうですね、強いて言えば・・・・・・
フジイ

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