アジアを渡り歩いたIT屋が教える アジア進出を成功させるレクチャー

16 IT分野に見る中国市場の変化

2016.03.25

リーマン・ショック、尖閣問題と反日運動、東日本大震災の〝三大ショック〟に加え、中国市場自体の成長の鈍化もあり、中国から撤退する日系企業が増えていきました。特に、反日運動によって顕在化した「チャイナ・リスク」は、「チャイナ・プラスワン」の流れを加速させました。つまり、リスクにあふれた中国から手を引き、東南アジア諸国にビジネスの活路を見出そうとする動きが急速に活発になっていったのです。そんな中、緊張した面持ちでフジイさんを訪ねるコボリさん。

コボリ
実は私も、リスクの多い中国の工場を後継者に任せて、『チャイナ・プラスワン』に懸けてみようかなと思っておりまして
ついに決めましたね。進出先は、タイでしょうか?
フジイ
コボリ
やはり、同業他社の動向を注意深く観察していると、タイしかないと思います。自動車の部品製造が盛んですし、中国とは違って親日の国ですから。タイ料理も味しいですし
なるほど、色々とご自分で調べられたのですね。タイの工場は輸出に依存していますから、中国市場に比べればよほど安定しています
フジイ
コボリ
中国での経営の不安定ぶりには翻弄されっぱなしでしたが、これはこれで、刺激的だったようにも感じます。中国は、これからどうなっていくのでしょうか?
そうですね、キーワードとしては2つほどあって・・・・・・
フジイ
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