リーンマニュファクチャリング(リーン生産)を実現する、日本で生まれた生産管理やカイゼン手法を紹介

2 どこから、どうやって攻めるべきか

フジイさんのアドバイス通り、中国を視察したコボリさん。マーケットの活況ぶりを肌で感じて、アジア進出の手応えをつかんだようです。

おかえりなさい。中国はどうでしたか?
フジイ
コボリ
無事に戻りました。いやはや、行かないとわからないことって、多いものですね。勉強になりました。これなら社内でうまくプレゼンできそうです

それはなによりです。進出先は、視察に行った華南地域でしょうか
フジイ
コボリ
そうですね。広東省の広州で、合弁先の中国企業を探しました

後発の立場としては、いい場所を探すのは一苦労でしょう
フジイ
コボリ
そうなんです。いい立地は先に押さえられてしまっていて。知人のつてを使って、現地で働く日本人の方にアポを取っておいたのですが、その人のアドバイスもあって、合弁先の工場の敷地内に新会社を設立するのが良いかなと思い始めています

うん、うん。そうなると、次の一手は現地での人材確保とPR。つまり、現地で御社のことを知ってもらうための方法ですよね
フジイ
コボリ
はい。まさにそれが今の悩みの種なのです。日本の自動車メーカーからの受注が見込めるとはいえ、リスク分散のために新規開拓は必須だと考えていますから。でも、どう動いていくのがベストなのか・・・・・・

うむ。実は、こういうときには〝現地人ではなく、現地にいる日本人から攻める〟という原則があるんです。日本人向けのメディアを使って、日本人にアプローチするんですよ
フジイ
コボリ
へえ、海外進出といっても、はじめの相手は日本人でいいんだ

堅実に攻めて、地盤を固めることが大事ですから。そういえば、ちょうどアレが届いてたっけな・・・・・・
フジイ

フジイさんは、鞄の中をガサゴソと探り、ある印刷物を取り出しました。