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CRP(連続的補充計画)

売れた分だけ随時リアルタイムで補充する方式のCRP。加工食品のサプライチェーンマネジメントとして考えられたECR戦略を支援するコンセプト。

CRP(コンティニュアスレプレッシュメントプログラム:連続的補充計画)

加工食品のサプライチェーンマネジメントとして有名なECR(効率的消費者対応)戦略を支援する基盤である。MRPやDRPのように、一定間隔毎の計画のためにタイムバケットはない。つまり、基本的ルールは売れた分だけを随時リアルタイムで補充するというもので、決まった発注ポイントや発注バッチサイズの計算の式があるわけではない。水道方式ともいわれ、必要なとき必要な量だけ蛇口をひねって開栓すると、その分だけタンクから水が補充されるのと同じである。


これをスーパーマーケットなどの小売店で実行すると、レジでのPOSデータに対応して、店舗から発注がかかるのと同じである。ところが、現実にはデータ処理のタイミングや経済性から完全なCRPではなく、在庫水準が発注点に達すると経済的な発注量を計算して発注する発注点方式や、基準在庫に戻すための補充発注方式などを組み合わせた、商品の流れのスピードとコストを重視した方式が設計されているようである。

概念的には、消費者の冷蔵庫内の在庫を補充するシステムまでサプライチェーンで連結されていればCRPとしては完璧で、スループットも増えるであろう。加工食品メーカーの視点からみれば、消費者は冷蔵庫内の品物が切れたところで代替食品を使うであろう。そうなれば、その食品メーカーにとっては機会損失になる。

サプライチェーンマネジメントのスループットの拡大を特定の製品に絞ってみるか、商品カテゴリーとしてみるかによって、サプライチェーンの同期化も変わってくる。メーカーの製品別製品カテゴリーから見れば生産と物流が、また広告宣伝による消費者のプル戦略から見れば、販売力の同期化が重要になる。たとえば、販売のためのタナスペースの拡大と広告宣伝・販促活動および生産・物流における同期化の程度で、スループットに大きな格差が生じてくる。

図1

出典:図解100語でわかるサプライチェーンマネジメント―キャッシュフローを上げる経営手法

関連:サプライチェーンの全体最適化を支援する Asprova SCM