ムダ発見チェックリスト
現場を巡視して回り、各工程でのムダの種類とその大きさを表面化する目的で作製するチェックリスト。工程別と内容別に分かれる。前者は、各職場内の工程ごとに、どのようなムダが、どの程度あるかを診断するもので、大きなムダを顕在化する。後者は、大ムダが明らかにされた工程のムダの内容を、さらに深く掘り下げて、小ムダを明らかにすることに使用する。職場巡視からチエ出しと改革までのフローは、以下の図138のようになる。
図138 ムダ発見チェックリストの使い方
ムダ発見チェックリスト(工程別)は、272ページの図139のようなものであるが、使い方は、工程ごとにNo.と工程名を記入し、7つのムダ欄に、それぞれのムダの大きさを、①ムダなし(0)、②ややムダが出ている(1)、③少しムダが目立つ(2)、④かなりムダが目立つ(3)、⑤大いにムダあり(4)、の5段階で採点して、大ムダ総合点を出して、改革順位と改革方法を検討、改革案および備考に記入する。
JITフォーマット集
図139 ムダ発見チェックリスト(工程別)
ムダ発見チェックリスト(内容)は、270~271ページの図140のような形式で作製される。使い方は、各工程ごとに「JIT7つのムダ」の内容についてチェックする。ムダの内容を読んで、事実に合っていれば「はい」の欄、そうでなければ「いいえ」の欄に○を記入する。「はい」に記入された場合には、その内容でムダが発生しているので、「ムダが小」「ムダが中」「ムダが大」というようにムダの大きさを数字で記入する。
図140 ムダ発見チェックリストの内容
ムダの指摘と大きさが判明したら、各々のムダに対して、真因を追求して、改革案のチエ出しを行う。