製造計画と工程管理

能力

Capacity

ある一定期間内に、工程において生産可能な作業量のことで、通常"時間"で表わされる。
能力には、次のようなものがある。
標準能力:通常工程ででき得る能力。
最大能力:工程で最大限に発揮し得る能力。
設定能力:標準、最大の能力と負荷の関連で設定した能力。
能力の制約条件としては、台数の限られた機械や設備、それに金型などがある。また、特殊な技能をもつ要員や外注もこれに含まれる。能力が、"生産可能な作業量"であるのに対し、"課せられた作業量"を負荷といい、同じく時間で表現される。
生産計画にて立案された製品やサービスパーツなどの生産日程は、通常、生産能力計画(RCP:Rough-cut Capacity Planning)により、ボトルネックとなる重要工程の能力/負荷の検討が行われ、実現可能な生産日程に調整されてMRPに入力される。この時、参照される工程マスターには、標準能力、最大能力などが登録されている。また、MRP実行後には、各工程単位での能力所要量計画(CRP:Capacity Requirements Planning)が行われる。