原価管理

単純総合原価計算

セメント業、製氷業、製麺業、電球製造業などのように、単一の製品を単一の工程で反復連続的に生産している企業で用いられる原価計算である。この原価計算では、一定期間を対象として計算が行われ、その方法は、単一工程総合原価計算と工程別総合原価計算とに分けられる。 単一工程総合原価計算では、単一製品を単一工程で製造する工場に適用されるもので、一定期間に発生した費用をその期間に製造した製品数で除して製品1単位当りの製造原価を算出する。また、工程別総合原価計算は、単一製品を複数の工程で製造する工場に適用される方法である。この場合、各工程で発生した共通費の配賦が必要となる。これらのいずれの原価計算でも、仕掛品の評価が製造原価に大きく左右する。このため、現品管理や在庫管理を充実させるとともに、的確な棚卸を行い、適正な仕掛評価をすることが重要となる。

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