生産スケジューラの昨今

中国工場の内製化

2009.08.02

中国工場の内製化

アスプローバ株式会社

藤井賢一郎

 当社のような生産計画のツールベンダからしますと、以下の2つの点で、中国工場の内販化がすすんでいることがわかります。

  1.多品種少量化がすすみ、日本の工場と同様の生産計画をたてるためのニーズででてきている
  2.中国現地製造業の工場ラインでの生産スケジューラの適用案件が増えてきている
 この傾向は、中国という大きな市場を背景に、これからも続いていく傾向ではないでしょうか? 内販化がすすみますと、現地での保守対応が必要となってきます。生産計画ツールがより実生産に近いところで、毎日使われるようになるからです。当社の場合、上海を中心に南北には、経験の長い代理店をそろえています。こうした体制をもつ日本のスケジューラベンダは、現時点では、当社のみです。

 日本語・中国語両方での対応能力も不可欠です。今後の話としては、英語も必要となってくるでしょう。欧米の生産工場に比較して、中国の生産計画は、日本に近いものがあり、当社のような製品が重宝されています。中国市場では、コストの関係から、日本で開発回収のおわった旧製品を販売しているパッケージメーカがよくみられますが、当社の製品は、常に最新のものをお客様にご提供させていただく体制が整っています。

 今後の話としては、中国でも、日本同様に製造業の勝ち組負け組がでてくるものと思われます。その時点で当社も、ぜひ、中国市場の勝ち組として残るために、日本と中国で総勢7名の中国人のスタッフが日々、努力しています。